アフォーダンスの棚


『知性はどこに生まれるか』(講談社現代新書) <☆☆☆>
著者: 佐々木 正人
出版社: 講談社  定価: 714円(税込)
副題が“ダーウィンとアフォーダンス”。
「水や土や光について、脳ではなく手や足や皮膚が持つ知性とは何だろう。考える身体が知る「環境」の意味とは? 新しい認知理論の目で人間を考える。」
(表紙の紹介文より)
※アフォーダンス関連の本としてはもっとも読みやすい。ダーウィンのミミズ研究の話がたいへん面白い。
アフォーダンス―新しい認知の理論 『アフォーダンス―新しい認知の理論』(岩波科学ライブラリー 12) <☆☆☆☆>
著者: 佐々木 正人
出版社: 岩波書店  定価: 1,050円(税込)
「これまでの認知理論では、人間は環境から刺激を受け、それを脳の中で処理して意味のある情報を得ていると考えられていた。ところが、アメリカの心理学者ギブソンはこの考え方に真っ向から異を唱えた。ギブソンによれば、情報は人間をとりまく環境そのものの中に実在している、というのである。」
(ブックカバーの紹介文より)
※アフォーダンスに的を絞り、やさしく解説している。
レイアウトの法則 『レイアウトの法則』 <☆☆☆>
著者: 佐々木 正人
出版社: 春秋社   定価: 2,415円(税込)
「協調で運動を考えるということは、一個に見える運動が実は複数個の運動間の関係として成立していると考えようということです。一つの働きをしている運動には、二つ以上の運動が含まれている。だから一つの運動は、他の最低もう一つの運動と同時に観察される必要がある。運動は二つ以上の運動の関係として記述される必要があるのです。」
(「リハビリテーション − 制御・入れ子・協調のデザイン」より)
※著者と気鋭の画家・写真家・建築家・ブックデザイナーらとの対談が収録されている。
アクティブ・マインド 『アクティブ・マインド』 <☆☆>
著者: 佐伯 胖 ・ 佐々木 正人(編)
出版社: 東京大学出版会  定価: 2,940円(税込)
副題が“人間は動きのなかで考える”。
「本書は、人間がつねに動き回り、外界に働きかけることによって認識をつくりだし、修正し、そして外界について、より確かな情報を抽出している、ということを、なんとかして浮き彫りにしようという全体の主旨のもとに、若手の研究者たちがそれぞれ自分の得意とする研究分野のトピックを選んで語ったものである。」
(「はしがき」より)
※左右反転めがねの実験、急速反復書字の実験が興味深い。
からだ:認識の原点 『からだ:認識の原点』(認知科学選書 15) <☆☆>
著者: 佐々木 正人
出版社: 東京大学出版会  定価: 2,730円(税込)
「本書の第一の目的は、誰もがこの手でふれることのできる日常的な「からだ」が、知ること、考えることといった認識の世界と深くかかわりあっていることを明らかにすることにある。」
(「はしがき」より)
※第2章「ひろがりを描きだすからだ」が面白い。
知覚はおわらない 『知覚はおわらない』 <☆☆☆>
著者: 佐々木 正人
出版社: 青土社  定価: 2,520円(税込)
「コップを洗面器の中央に置いて目を閉じて水をそそぎます。どんどん入れる。あふれそうになる。かまわずに入れる。そういうふうにして「あふれる間際の音の変化」を何度も聞く。(中略)そのうち目で見なくてもあふれる手前でそそぎを止められるようになる。」
(「1 リアリズムのお稽古」より)
※アフォーダンスとスポーツについて論じている章がある。義肢装具士(義足を作る人)の話もたいへん興味深い。簡単な入門書の次はこの本がよいかもしれない。
アフォーダンスと行為 『アフォーダンスと行為』(シリーズ 身体とシステム) <☆☆>
著者: 佐々木 正人 ・ 三嶋 博之(編)
出版社: 金子書房  定価: 2,100円(税込)
「人の体はやわらかい。でもそれは、何もない空を漂うだけの存在ではない。足は地面を踏みしめ、四肢を備えた体は音や光の流れと共に揺れ動く。世界は確かな制約に満ち、身体はそこに根ざしている。行為はそこから始まる。行為の記述も、そこから始まる。」
(第1章の扉のことばより)
※重度の運動障害者の靴下はきの話が出ている。缶詰の検査をする打検士の話が面白い。
誰のためのデザイン 『誰のためのデザイン』 <☆☆☆>
著者: D・A・ノーマン
訳者: 野島 久雄
出版社: 新曜社  定価: 3,300円(税込)
「(原子力発電所の事故が操作員の操作ミスであるとされていることに対して疑問を投げかけた後で)私が日常生活において、簡単なものをうまく使えないということについてはどうだろうか。私は複雑なものだって使える。コンピュータや電子機器や複雑きわまりない実験室の装置にかけては、私は専門家であるといっていい。その私がどうしてドアや電灯のスイッチや蛇口に困ってしまうのだろうか。」
(「はじめに」より)
※使いにくいデザインとして挙げられているさまざまな例が面白い。アフォーダンスの応用編。

もどる ホーム